仕事、家事、育児。毎日慌ただしいですよね。忙しい日々の中でふと「1週間なら親子留学ってアリかも?」と思い立ち、親子留学の情報をまとめてみました。
海外で暮らすのは想像以上に大変ですが、人生の中で数年は海外で生活してみたいと考えています。けれども仕事柄、リモートワークもできないのでなかなか難しい。また子どもがいるので無職になるというわけにもいきません。
“気になるけど、何から始めたらいいか分からない”という方のために、まず考えたいポイントやおすすめの国、準備の進め方までまるっとご紹介します。
私のように海外での勉強や生活に興味があり、またお子さんがいらっしゃる社会人の方に参考になると幸いです。
1週間の親子留学 メリットとデメリット
メリット・デメリットを書き出してみました。
1週間 親子留学のメリット
・仕事や学校への影響が少ない。
・短期であれば仕事を辞めずに済む。
・金銭的負担は少なめ。(親子二人で30万円程度から)
・現地の生活に合わなくてもすぐに帰国できる。
・子どもが「英語=当たり前に使うもの」と思えるきっかけになるかも。
・海外ならではの体験(文化・食・人との出会い)ができる。
1週間 親子留学のデメリット
・1週間だけでは語学は当然身につかない。
・慣れてきた頃に帰国する。
・旅行よりは費用がかかることが多い。
1週間だけなら旅行で十分ではと思いますが…。
それでも金銭的な負担が長期の留学や移住よりも、少ないのが大きなメリットです。
期間が短いからこそ、「何がしたいのか」を整理してから動くのがおすすめです。
やりたいこと・譲れないことを整理してみよう
親子留学といっても、内容はさまざま。
たとえば…
・親も子も英語レッスンを受けたい?
・子どもは遊びながら学べる環境がいい?
・自然がある場所がいい?都市部がいい?
一度やりたいこと・譲れないことを書き出してみると、選びやすくなります。
私は、以下のように考えてみました。
親子留学でやりたいこと
・子どもが現地の方と英語で直接コミュニケーションを取り、“英語は特別なものでない”と感じてほしい。
・現地の生活を体験できる環境に身を置く。
・親もパーソナルで英語レッスンを受けられる。
子どもにだけやらせるのはフェアじゃないかなあと思って。またせっかくなら、どっぷり英語漬けになるのも楽しそうです。
親子留学でゆずれないこと
・飛行機の移動時間が短い。最長でも5時間程度が希望です。
・治安に不安のない国や地域。(子連れなのでここはどなたでも絶対だと思います。)
・医療体制が整っている地域だと安心。
・学費や生活費が高すぎないところ。
これらの希望を洗い出すと、フィリピンの「セブ島」が良さそうです。
はじめてなら「セブ島」
どうやら「セブ島」が親子留学に良いらしい。
調べていく中で、「未就学児からでも参加できる1週間留学なら、セブ島(フィリピン)が良さそう!」という情報が多く出てきました。他にも選択肢はありますが、それは後ほど比較します。
その理由は…
・日本から4〜5時間で行ける(長時間フライトが不安な子連れに◎)
・日本人スタッフがいる語学学校も多く、安心感あり
・英語レッスン+アクティビティのある施設も
・リーズナブルな価格帯で親子ともに学べるプログラムが豊富。(例えば1週間親子留学は合わせて30万円程度から)
「初めてでも行けるかも」と思える国として、選択肢に入れておいて損はなさそうです。
セブ島1週間の親子英語留学にかかる費用は?
親子(保護者1名+未就学児1名)での1週間の合計費用は、総額で約30万円〜40万円以上が目安です。
1.留学前に事前に支払う費用
①1週間あたりの 授業料・滞在費・食費(1週間分):1人あたり 10万円〜15万円が目安。
②語学学校 入学金:1人あたり 1.5万円〜2万円
③ 航空券代:1人あたり往復で5万円〜15万円/名(時期や利用する航空会社によって価格は大きく変動します。)
④ 海外旅行保険料: 1週間あたり数千円〜1万円
2. 現地で支払う費用(現地到着後に学校や政府に支払うもの)
①SSP(Special Study Permit: 特別就学許可証):約2.2万円
②光熱費、教材費などの合計:1.5万円〜3万円程度(学校によって異なる)
3. 個人的な費用(お小遣いや現地の交通費など):1週間あたり1万円〜3万円程度(過ごし方による)
1週間の親子留学の費用合計(目安):親1人子1人で30万円〜くらいなら行けない金額ではなさそうです。
項目 | 費用目安(保護者1名+未就学児1名) |
留学費用(学費・滞在費・食費・入学金) | 10万円〜15万円 |
語学学校 入学金 | 1.5〜2万円 |
航空券代 | 5万円〜15万円 |
現地費用(SSP、教材費など) | 2万円〜4万円 |
海外旅行保険 | 1万円〜2万円 |
お小遣い | 2万円〜5万円 |
合計 | 約35万円〜70万円 |
※時期、学校、部屋タイプ、航空券の価格によって大きく変動します。
未就学児向けのプログラムや託児サービスはある?
セブ島は親子留学も盛んなのでいろいろなサービスがあります。
・マンツーマンレッスン: 未就学児向けのカリキュラム。遊びを取り入れながら英語に触れることが可能。
・ベビーシッターサービス: 親がレッスンを受けている間、ベビーシッターが子供を見てくれます(有料/無料は学校による)。
・キッズルーム: おもちゃや遊具がある専用スペースで、他の子どもたちと遊ぶことができます。
セブ島以外の候補「バリ島」の場合は?
1週間の総費用は親子で約20万円〜40万円程度(セブ島と同程度かやや安い)です。
セブ島が「英語学習のコスパ」を最優先とするなら、バリ島は「英語学習+αの体験とリゾート」にメリットがあります。
・英語学習とリゾートを体験できる
バリ島は世界的に有名なリゾート地です。まさに「これぞリゾート」と誰しもが想像するきれいなビーチに自然。またおしゃれなカフェやショップもあります。
・異文化体験が豊富
週末にバリ島の寺院巡りをして独自のヒンドゥー教文化に触れたり、バリ舞踊鑑賞など日本では体験できないバリの魅力的な文化に触れることができます。
バリ島1週間の親子留学の概要
バリ島での1週間の親子留学は、主に以下のスタイルになります。
・親:語学学校での英語レッスン(マンツーマンまたはグループレッスン)。
・子ども:インターナショナル保育園(チャイルドケア)への体験通学 or サマーキャンプ・プログラム(夏休みなど特定の期間に開催)に参加します。
・現地での滞在スタイル: 語学学校が提携するホテルやリゾートアパートメント、ヴィラなどに滞在。親も同じ施設に滞在したり、英語レッスンを受けるオプションが用意されています。
勉強だけでなく週末は自由時間として、観光やマリンアクティビティなどを楽しむリゾート体験ができます。
・その他ポイント
・親子留学の情報があまり出てこない。
・セブ島よりもフライト時間が長い。
・ご飯が3食ついていない。(朝・昼のみなど)
・英語学習をがっつりするよりもリゾートも楽しむ=学習時間がセブ島よりも短い。
条件が同じであれば、セブ島のほうが費用を抑えつつしっかりと英語学習できそうな可能性が大です。
セブ島とバリ島どちらを選ぶ?
・セブ島:「とにかく英語学習に集中したい!」「費用はおさえめで!」という目的であれば、セブ島が圧倒的に有利です。
・バリ島:「英語学習もしたいけど、リゾート滞在や観光も楽しみたい!」「費用かかるのはまあ、仕方がないよね」というのならバリ島が選択肢に入ります。
その他近場の国は?
セブ島、バリ島以外に思いつく日本から「近めの国」で比較してみました。
複数の国と比較しても、セブ島がもっとも費用面でも英語学習でもコスパが良さそうです。
親1人+未就学児1人の親子留学先 比較表
項目 | セブ島(フィリピン) | バリ島(インドネシア) | 韓国 | 香港 | 台湾 | ニュージーランド | オーストラリア |
費用の目安 | ◎ 最も安い | ◯ 安い | △ 中 | ▲ 非常に高い | △ 中〜高 | ▲ 高い | ▲ 高い |
英語学習 | マンツーマン集中 | サマースクール・体験 | 質の高い幼児教育・体験型 | 質の高い幼児教育・日常で英語に触れる | バイリンガル教育(中国語+英語) | 質の高いネイティブ環境 | 質の高いネイティブ環境 |
講師の国籍 | フィリピン | インドネシア、ネイティブなど | ネイティブ、韓国人など | ネイティブ | ネイティブ、台湾人など | ネイティブ | ネイティブ |
移動時間 | 約5時間 | 約8時間 | 約2〜3時間 | 約4〜5時間 | 約3〜4時間 | 約9時間〜 | 約9時間〜 |
治安・環境 | 要注意・多少の不便 | エリアによる・リゾート | 比較的良い・便利 | 比較的良い・非常に便利 | 非常に良い・親日的 | 非常に良い・大自然 | 良い・大自然・都市部 |
最大の魅力 | 圧倒的なコスパと集中学習 | リゾートでのリフレッシュと異文化体験 | 短期集中と幼児教育の質 | 質の高い教育と都市の利便性 | 親日的で安心・中国語も学べる | 質の高い教育と安全な環境 | 教育の質・温暖な気候・就労機会 |
親子留学の 主なスタイル | 語学学校のマンツーマンレッスンとベビーシッターサービス | 語学学校、サマースクール、インターナショナルスクール体験 | 英語幼稚園・語学学校の短期プログラム | インターナショナルスクールのサマースクール | 英語 or 中国語の語学学校、バイリンガルスクール | 語学学校+現地幼稚園/デイケア | 語学学校+チャイルドケア |
表のポイント解説
・費用: セブ島が最も安価。
主な理由は、マンツーマンレッスンが主流であることと、物価が安いことが挙げられます。
一方、香港やオーストラリア、ニュージーランドは物価や学費が高い。そのため費用は大幅に上がります。
・英語学習:セブ島は1対1のレッスンで集中的に英語力を伸ばしたい場合に最適です。
ニュージーランド、オーストラリア、香港は、ネイティブスピーカーからの質の高い教育を受けさせたい場合に適しています。
韓国や台湾は、英語に加えて中国語や韓国語にも触れられるメリットもあります。
・治安・環境: 治安と生活の便利さを重視するなら、台湾やニュージーランド、オーストラリア、香港が比較的安心して過ごせます。
セブ島やバリ島は、場所によっては注意が必要です。
・最大の魅力:セブ島はとにかく費用を抑えて、短期間に効率的に英語を学ぶのに最適です。ニュージーランドやオーストラリアは、費用はかかっても、安全な環境で質の高い教育と豊かな自然体験をさせたい場合に理想的です。
香港や台湾は、アジアにありながら国際的な環境で、利便性も重視したい場合に良い選択肢です。
セブ島が親子留学に最適な4つの理由
- コスパ最強:
欧米(ニュージーランド、オーストラリア、香港など)と比較して、学費、滞在費、生活費のすべてが格段に安く抑えられます。 - 学習効果の高さ(マンツーマンレッスン):
マンツーマンレッスンで子どものペースに合わせて進めてくれるため、英語に対する苦手意識を持たずに、楽しく英語に触れることができます。 - 保護者の負担が少ないサポート体制:
多くの語学学校で、保護者が授業を受けている間、子どもを預かってくれるベビーシッターサービスやキッズルームが完備されています。親も英語学習に集中できますね。 - アクセスが楽ちん:
日本からセブ島への直行便では約5時間。未就学児を連れての長時間のフライトの負担が小さいです。
セブ島留学の注意点
良いポイントが多いセブ島ですが、費用や学習面以外の要素も考慮に入れる必要があります。
- 治安と衛生面: 日本と比べて治安が良くないことや、衛生環境が異なります。スリ対策や食べ物・水にも注意が必要です。
- 生活環境の不便さ: 日本のようにすべてが清潔で便利とは限りません。水や交通機関など、多少の不便さを許容する必要があります。
- ネイティブ講師ではない: 講師はフィリピン人であり、ネイティブスピーカーではありません。しかし、セブ島の語学学校の講師は発音が非常にきれいで、英語力も高いと評価されています。
初めての親子留学には「エージェント利用」もおすすめです
次は語学学校の選定です。
自分で手配してもいいけれど、土地勘もないし探すのは大変そうです。
自分だけで現地の語学学校を探して手配するのは、ハードルが高いですよね。特に子連れなら、「現地で何かあったらどうしよう」と不安も大きい…。
最適な親子留学をするために留学エージェントの利用も検討してみましょう。
未就学児OKのエージェント紹介
- 留学情報館 :0歳児から参加OK! 生後6ヶ月から受けられるセブ島親子留学プログラムがあります。現地シッターの送迎や生活サポート付きで乳幼児連れでも安心です。手数料無料でサポート満足度も高く、公式サイトからオンライン相談もできます。
- School With :フィリピン留学で定評のある老舗エージェント。親子留学では未就学児のお子さんをベビーシッターに預けて親御さんだけレッスン受講といった柔軟なプランが可能 。カウンセリングから手配までオンライン完結・手数料0円で気軽に利用できます。
- リッシュ留学 :セブ島・バリ島など南国リゾート専門の新鋭エージェント。無料カウンセリングで希望に沿った親子留学プランを提案してくれます。フィリピン・インドネシアを中心に親子留学したい家族向けに特化しており、現地情報に詳しいスタッフがトータルサポートしてくれるのが特徴です。
小学校低学年(6歳〜)ならスマ留も良さそう。
私が調べてみて『いいかも』と思ったのが留学・ワーキングホリデーならスマ留です。まだ実際に利用したわけではないのですが、「選択肢のひとつ」として調べておく価値はありそうです。
スマ留が「いいかも」と思った理由。
・留学費用を抑えられる。(例 バリ島10日間で335,000円 セブ島7日間で280,000円)
- 料金がわかりやすい
- 座学でなく体験重視のスマ留オリジナルプログラム(バリ島:環境問題を親子で体験しながら考えられるプログラム。 セブ島:国際的に問題とされる貧困について実際にスラムに訪問して体験するなど。)
- 公式LINEで気軽に相談できる(仕事や子育てなどで忙しい社会人にはありがたい!)
- 申し込み可能年齢は6歳から可能。
- 飛行機のチケットは別で購入する必要あり。セール時期のチケットを狙うと交通費が安くすみます。
親子留学エージェント比較表
エージェント名 | 対象年齢 | 主な対応エリア | 短期プラン | 未就学児対応 | 備考 |
スマ留 (スマート留学) | 6歳以上 (小学生~) | フィリピン(セブ島)、インドネシア(バリ島)ほか | 〇 (最短1週間~) | ×(未就学児不可) | 利用者数・信頼度調査でNo.1 。留学費用を従来の半額に抑える独自モデル 。 |
留学情報館 | 0歳6ヶ月~ | フィリピン(セブ島)など英語圏各国 | 〇 (最短1週間~) | 〇 (可) | セブ島高級コンドミニアム滞在の親子留学プログラムでは0歳半年の乳児から参加OK 。手数料0円。 |
School With | 制限なし (親子留学対応) | フィリピン(セブ島中心) | 〇 (最短1週間~) | 〇 (可 ) | 老舗エージェントで、多彩な親子留学プランを無料紹介 。親レッスン中はお子様を預かるサービス等ニーズに対応 。 |
リッシュ留学 | 制限なし (親子留学対応) | フィリピン(セブ島)、インドネシア(バリ島) | 〇 (最短1週間~) | 〇 (可) | セブ島・バリ島など南国リゾートに特化した手数料無料エージェント 。親子留学希望の国・地域に合わせ最適プランを提案 。 |
まとめ:1週間の親子留学、最初の一歩は「情報を集めてみること」
“費用を抑えながら、短期間で親子で集中的に英語に触れたい”という目的であれば、セブ島は間違いなく最も現実的で最適な選択肢と言えるでしょう。
私自身もぜひセブ島で親子留学を実現させたいと思っています。
親子で海外に行って、英語を学ぶ。
特に年長さんから小学生1、2年の子どもにとって、マンツーマンで英語に慣れ親しむ環境は、将来の英語学習の良いスタートとなるはずです。
それは、単なる勉強以上に、親子で一緒に成長できる“経験の投資”になるのかもしれません。
「今すぐ行く!」じゃなくてもOK。
まずは情報を集めて、「自分たちならどういう形が合っているか」を考えるところから始めてみませんか?