大混雑での子連れ万博は大変そう
予約なし+子連れの万博の楽しみかたは?
大阪万博2025はSNSなどでさまざまな情報が飛び交い、情報過多で大変に思う方も多いのではないでしょうか。
私も混雑日に未就学児を連れて2泊3日で参加しましたが、実際には予約なしでもたくさん楽しめました。
この記事では、
- 混雑していても子連れで快適に回るコツ
- 予約がなくても楽しめるパビリオンや遊び場
- 実際に体験してよかったフードやおみやげ情報
- 2泊3日の子連れモデルコース
- 大阪万博+αの大阪市内観光
を体験談を交えてご紹介します。
「小さな子どもと一緒でも、大阪万博を満喫できる!」と感じてもらえるヒントをまとめました。ぜひ計画の参考にしてください。
事前にやっておきたい予約

大阪万博を子連れで楽しむためには、事前の準備がとても大切です。特にチケットや移動手段の予約は早めに押さえておくと安心。当日スムーズに動けるように、次の項目をチェックしてみましょう。
今回は伊丹空港から大阪万博西口ゲートから入場する場合に必要な予約をリスト化してみました。
- 【必須】航空券予約
- 【必須】ホテル予約
- 【必要な人のみ】伊丹空港から大阪市内ホテルの手荷物配送サービス(JAL利用の場合)
- 【必須】大阪万博のチケット購入&予約
- 【必要な人のみ】関西Maasで伊丹空港から万博までのチケット予約&購入
- 【必要な人のみ】関西Maasで西口ゲートと桜島駅までのバスチケット予約&購入
予約するものが多くて大変に思えるかもしれませんが、これさえ済ませてしまえば当日は安心。まさに「予約を制する者、万博を制す」です。
まずは大阪万博のチケット購入&入場予約から進めてみてください。
手続きが完了したら、あとは当日を思い切り楽しむだけですよ。
大阪までの行き方(飛行機の場合)
羽田空港から伊丹空港へ移動。
スーツケースなどの大きな荷物はJALの手荷物宅配サービスを使えば、大阪市内のホテルまで直接運んでもらえるので便利です。
子連れ旅行では、できるだけ身軽に動けるのがポイント。
↓詳しくはこちらをどうぞ。
伊丹空港に着いたら、会場までの直通バスで大阪万博の西口ゲートへ向かいます。
伊丹空港からは関西Maas(要事前予約)を利用しましょう。
西口ゲートを通って左手に進むと、迷子/ベビーセンターでは無料でベビーカーを借りられます。未就学児連れの方にはとてもありがたいサービスです。入場後すぐに借りておくと安心ですよ。
おすすめのパビリオン
ここからは、実際に遠方から訪れた私が「行ってよかった!」と感じたパビリオンをご紹介します。参考にしてみてください。
1. 大屋根リング
視界に入った瞬間、絶対「おおー」となる建造物。これがあるとないとでは、この万博は全く違う評価になったでしょう。
ぐるっと回ってもよし、エスカレーターやエレベーターで上に上がって会場全体を見回すのもおすすめです。子連れでもベビーカーでアクセスできるので安心です。

2. シグネチャーパビリオン

どこか1つでも入ってほしい特別なパビリオン。2週間前予約や3日前予約で取れたら、絶対に行きましょう。
9時に入場できれば、キャンセル枠を確保できる可能性も。入場後はまっさきにキャンセル予約を入れましょう。
一部は予約不要で入れるスペースがあり、子どもたちに大人気のパビリオンです。
3. 国内パビリオン
日本館、電力館、住友館、大阪ヘルスケアなど。どのパビリオンも入ってがっかりすることがなく、安定して楽しめます。

4. 海外パビリオン
個人的なおすすめはトルクメニスタンとウズベキスタンです。

・トルクメニスタン
パビリオンに入場すると現大統領の肖像画にお出迎えしていただけます。
1階で映像を見てから2階の展示を見学。権威主義的な雰囲気を隠そうともしない展示に興味津々です。
3階はカフェになっていて、素朴なお菓子やお茶を楽しめます。ただし回転率は悪め。
1階のショップにあるチョコレートコーティングされたメロンチョコは最高に美味しいので必食です。
海外パビリオンは朝イチと夜が比較的入りやすい傾向があります。パビリオンに入れなくても、おみやげショップやテイクアウトだけでも十分楽しめます(ただし値段は高め)。
5. 各種コモンズ
海外旅行好きは絶対にハマるエリア。単独でパビリオンを出さない国々が、大きな体育館のような場所に集まって出展しています。

やる気のある国とそうでない国の差がはっきり分かりますが、それも含めて楽しいゾーンです。
Commons Aでは、イエメンのブースで古代アラビア語で自分の名前を書いてもらえる体験ができます。革製のキーホルダーの大きさで値段が変わり、その場でスタッフの方が丁寧に刻んでくれます。
発音も教えてもらいましたが、とても難しい…。でも英語ができるとこうしたやりとりも楽しめて、「勉強してよかった」と思える瞬間でした。
おすすめフード

1. ネパール館「パニプリ」
大阪万博で初めて知ったフード。冷製スープ、フムス、ソースが卵型のセモリナ粉に入っていて、一口で食べます。さっぱりしていて、意外とお腹にたまります。
本当に美味しくて、2泊3日の大阪万博で毎日食べました。買ったらすぐに食べるのがポイントです。
2. マレーシア館「ロティーチャナイ」
マレーシア現地では朝ご飯として食べられている料理。スープのようなカレーと、薄いナンを一緒にいただきます。
館内では薄いナンを作るデモンストレーションが見られ、プロの技に目を奪われます。子どもと一緒に見ても楽しめるパフォーマンスです。
3. チェコ館「チェコビール」
ピルスナーの元祖として有名。スッキリした喉ごしで万博の疲れも吹き飛びます。他のパビリオンのビールも飲みましたが、チェコが圧倒的にベストでした。
(子連れの場合はもちろん大人だけの楽しみですが、食事と一緒に一杯いただくと格別です。)
4. ポルトガル館「バカリャウ」
干し鱈のコロッケ。現地で食べるものには敵いませんが、万博のバカリャウも十分美味しいです。軽食感覚で食べられるので、小腹が空いたときにおすすめ。
5. オーストリア館「ポテト&その他フード」
ありきたりなポテトですが、妙に美味しい!オーストラリアビールと一緒にいただくのがおすすめです。
ミートパイは想像通りの美味しさ。正直コストコでも箱買いできますが、イベントの雰囲気の中で食べると格別です。
クロコダイルサンドは見た目のいかついイメージと違い、あっさりした味わいで意外と食べやすい一品。
デザートには「ラミントン」という四角いスポンジケーキを。大きめサイズなので、1個をシェアするとちょうどよいボリュームです。
予約なしでも楽しめること7選

1. 大屋根リングの散歩
これはマストスポット。なんとなく屋根の下をブラブラ歩くだけでも楽しいし、屋根に登って会場全体を見渡すのもおすすめです。子どもも広い空間を自由に歩けてリフレッシュできます。
2. 会場の雰囲気を楽しむ
ぶらぶらしているだけで、音楽やダンスのイベントが始まっていたり、各パビリオンの建物を眺めるだけでもワクワクします。
また、バーレーンパビリオン横にひっそりとある「文明の森」は超貴重。6500年前の亜化石のナラ木がまとまって展示されている場所で、博物館好きにはたまらないスポットです。
3. 回転率の良いパビリオンに入場
アラブ首長国連邦館、マレーシア館、インドネシア館、スペイン館などは、ほとんど並ばずに入場できることが多いです。
長蛇の列ができがちなフランス館も、意外とすっと入れる時間帯があるのでチャレンジしてみてもいいでしょう。
4. スタンプ集め
公式スタンプパスポートを購入して、スタンプラリーを楽しむのもおすすめ。
パビリオンに入場しないと押せないスタンプもありますが、多くは外に設置されています。Commonsには浮世絵柄の「ミャクミャク重ね押しスタンプ」もあり、子どもはもちろん大人も夢中になれます。
5. 海外パビリオンのフードを堪能
人気のパビリオンでも、外にひっそりとフードスタンドが出ています。値段はやや高めですが、日本ではなかなか食べられない味に出会えるチャンスです。
各パビリオンのレストランは予約必須か長時間並ぶ必要がありますが、フードスタンドなら子連れでも気軽に挑戦できます。
6. 海外パビリオンのお土産探し
Commons館 Aにあるイエメンのブースでは、古代アラビア語で名前を書いてくれる革製キーホルダーが人気。サイズによって値段が変わります。
また、トルクメニスタンの「メロンにチョコをコーティングしたお菓子」は最高に美味しい逸品。中央アジアはメロンの名産地なので、お土産にぜひ。
そのほかにも一期一会のお土産がたくさん。気になるものは迷わず購入するのがおすすめです。
7. 大阪万博限定のお土産ゲット
万博公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズは大人気。最初は不評だったのが嘘のように、今では飛ぶように売れています。ミャクミャクが付いていれば何でも売れるのでは?と思うほど。子どもにも大人にも人気のお土産です。
予約なしでもしっかり回りたい場合の楽しみ方
1:朝イチでキャンセル待ち登録
入場後すぐに「いのち未来館」と「いのち動的平衡館」のキャンセル待ちに登録しておきましょう。
朝イチで申し込めば、夕方以降に入れる可能性があります。
2:海外パビリオンは狙いを絞る
超人気どころ(フランス・アメリカなど)を避けて、比較的入りやすい海外パビリオンを2〜3カ所まわると満足度が高いです。
3:昼食は早めに
海外レストランは予約がないと厳しいため、昼食は混雑前に早めに取るのが正解。子連れなら特に「お腹が空いて機嫌が悪くなる前に」対策しておきましょう。
4:人気館も挑戦してみる
フランスやアメリカなど大人気館は行列必至ですが、思ったより回転が早いことも。時間に余裕があれば並んでみても良い思い出になります。
5:当日予約も合間に狙う
会場を歩きながら、当日予約枠もこまめにチェック。ちょっとしたスキマ時間を活用しましょう。
有志がまとめてくれた当日予約開放時間のリストがSNSで拾えます。
6:気になったら即購入
おみやげやフードは「後で買おう」と思うと売り切れのことも。大屋根リングの下などに点在するショップで、気になったものはその場で購入しておくのがおすすめです。
7:スタンプラリーも忘れずに
各パビリオンでスタンプを押すのも楽しみのひとつ。思い出作りにもなるので、移動の合間に立ち寄ってみましょう。
8:ベビーカー優先入場を活用
ベビーカーを利用していると優先入場できる場合があります。まったく見学できない、という事態にはまずなりません。
ベビーカー優先入場を快く思わない人もいるので、周囲への配慮は忘れずに。
予約なしでも使える子ども用施設
・アメリカ館・フランス館前のボーネルンド遊具
子どもの目に入ると長時間動いてくれなくなる可能性大。予定を立てたいなら避けた方が無難です。
・「遊んでい館?」
屋根付きの遊び場。天候を気にせず遊ばせられるので安心。
・いのちクラゲ館の予約不要エリア
一度入ると「まだ帰りたくない!」と言われるかも。子どもが夢中になるスポットなので、時間配分に注意です。
子連れ2泊3日モデルコース(実体験)
1日目
羽田空港から伊丹空港へ到着。手荷物のスーツケースは羽田で預けてホテルへ直送したので、身軽に動けました。
お昼頃にはそのまま西口ゲートから万博会場へイン。
まずは無料のベビーカーをレンタルし、オーストラリア館でビールとポテトをゲットして腹ごしらえ。日差しが強かったので、大屋根リングの下を歩きながら会場を散歩しました。
この日はネパール館のパニプリやポルトガル館を訪れ、マレーシア館のワークショップにも参加。インドネシアの伝統的なビーズでアクセサリー作りを体験しました。娘はすぐに飽きてしまい、結局は私が夢中になって制作…。でも意外と無心になれて楽しかったです。
マレーシア館を見学し、サンプル料理を見て楽しんだ後は、ネパール館のショップでお土産を購入。ついでに挑戦したパニプリが大正解で、あまりの美味しさに感動! 3日間連続で食べてしまったほどです。
夕方にはポルトガル館を訪れ、19時に会場を後にしました。
2日目
午前中はベイマックスカフェやキッズプラザ大阪で遊び、17時から万博へ。
ベイマックスカフェ大阪の詳細はこちらからどうぞ。
土曜日のこの日は大阪万博はとにかく激混み。大屋根リングを歩き、ポルトガル館や英国館でフィッシュ&チップスを楽しみ、北欧館前ではビールを購入しました。
ただし、帰りのバス予約ができず、タクシーGOで事前に確保しておいた19:50のタクシーに助けられました。西口ゲートから予約乗り場までは徒歩約10分。子連れには少し大変でしたが、無事に帰れたのは事前準備のおかげです。
3日目
最終日は朝10時から会場入り。サウジアラビア館やタイパビリオンを訪れた後、スタンプパスポートの重ね押しを楽しむためにCommonsを巡りました。
イエメンのブースでは古代アラビア語で名前を革製キーホルダーに刻んでもらう体験も。スタッフに発音を教えてもらいましたが、とても難しくて苦戦しました。
昼食はアフリカ料理を味わい、再びネパール館のパニプリや野菜サモサ、デザート、アイスコーヒーでしめくくり。15時30分頃に会場を後にし、飛行機で帰路につきました。
まとめ
大阪万博は「混雑して子連れでは大変そう」「予約が取れないと楽しめないのでは?」と不安に感じる方も多いと思います。
しかし実際に未就学児を連れて2泊3日で訪れてみると、**予約なしでも楽しめる工夫やスポットがたくさんある**ことがわかりました。
* 事前予約をうまく活用すれば人気パビリオンにも挑戦できる
* 予約がなくても大屋根リングやスタンプラリー、フードスタンドなどで十分満喫できる
* 子ども向けの遊び場やベビーカーサービスもあり、未就学児連れでも安心
さらに、海外パビリオンでの食事やお土産は、ここでしか味わえない特別な体験。親子で一緒に驚いたり笑ったりしながら過ごせる時間は、何よりの思い出になります。
大阪万博は「予約がなくても楽しめる」「混雑しても工夫次第で大丈夫」なイベントです。ぜひ、子連れでも気軽に訪れてみてください。
そして次回の万博は、2030年にサウジアラビア・リヤドで開催予定。大阪での体験をきっかけに、未来の万博への期待も広がりますね。