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【おもしろ観光スポット】まさかの地下都市!? エディンバラに今もひっそりと存在するクロースとは?

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旅行者1
旅行者1
観光でメジャーなところ以外になにかないかな。しかもメイン観光地にあって簡単に行けるところ。
旅行者2
旅行者2
歴史が大好き。だから歴史的な観光地に行きたいな。

エディンバラには現在も王室メンバーが使用するホーリールード宮殿や、エディンバラのシンボルでもあるエディンバラ城など代表的な観光名所があります。
とりあえず皆さん一度は行きますよね。私も行ってきました。

教会、お土産屋さん、レストラン、パブなども集まっているのは旧市街とよばれるところ。
しかも「ロイヤルマイル」という名の一本道上にあり、迷うことがありません。

エディンバラにはお城や宮殿、かっこいい町並みだけでなく、変わった観光スポットも存在します。
なんと地下都市が存在するのです。
この地下都市を見学できるのが「リアルメアリーキングスクロース」です。

【おもしろ観光スポット】まさかの地下都市!?エディンバラに今もひっそりと存在するクロースとは?


エディンバラは旧市街と新市街に分かれています。
旧市街の方にエディンバラ城とホーリールード宮殿があり、この二つを結ぶのがロイヤルマイルという大きな一本の道になっています。

旧市街は尾根の上に街が作られており、エディンバラ城が一番高いところになり、ロイヤルマイルをずっと下っていくと今でも使われるホーリールード宮殿に行くことができます。
高低差が思いの外あり、空港からエディンバラの旧市街に行く時にエディンバラ城が高いところにあるのがわかります。
実際にエディンバラ城に入城して外を眺めてみると想像以上に高い位置にあることがわかりますよ。眺めはかなり良いです。

この時注目していただきたいのが、この道を歩いていると「〇〇クローズ」という名前がついた看板がある細い通りが目に付きます。
このクローズは道と道の幅が狭いからクローズという名前がついているようです。
このクローズを抜けると住宅や小さいショップやレストランもあります。
場所によって薄暗く昼間でも少し怖い感じがあります。

リアルメアリーキングスクロースはこのクロースに関係しています。
このクロースが地下都市への入り口なのです。

リアルメアリーキングスクロースって何?

エディンバラの旧市街に16世紀頃から存在していた貧困層の街を埋めて作られた地下都市のことで、ここを見学できる観光スポットです。

エディンバラの旧市街は尾根の上に街が作られています。
この旧市街の尾根の上には貴族などの富裕層の人々が住み、新市街は中間層が移り住みました。
しかし新市街に移れるだけの財力のない人々は旧市街に残らざるを得ない状況に。

下に行けば行くほど貧困層の人々が住んでいました。
ご多分に漏れず下の階層に行けば行くほど環境は劣悪。上層から流れてきた生活排水や汚水が垂れ流し状態。
人口も密集状態という劣悪な環境でした。
疫病のペストの流行はざらにあったようです。

この問題を解決するために当時の行政が現在では考えられないようなびっくりするような事をします。
それは貧困層が住んでいた地区を埋めてしまいました。

具体的にどういうことかと言うと、家などの生活空間そのものを埋めて地下空間にしました。
今でも旧市街にはたくさん残っていて、そのうちの一つが観光スポットとして公開されています。
それが「リアルメアリーキングスクロース」です。

どんな内容なの?(※ネタバレあり!)

毎回予約して回るツアー形式で、当時の貧困層の街並みが再現されています。
残念ながら内部は写真撮影不可です。

ツアーの開始時間になると係の方が名前を読んで確認してくれます。
入口から階段でどんどん下っていきます。エレベーターがあるかは不明なので膝が痛いなどで足に不安がある方は確認したほうが無難です。

長い階段を降りると突然部屋が出てきます。
当時のコスチュームを着た係の人が感情たっぷりに説明してくれます。
しかし私が参加した回の係の方の英語がモロにスコットランド訛りで、リスニングがあまり出来ない…。
もっと英語頑張ろうと思いました…。もったいない。
わからなくとも身振り手振りでなんとなくわかるし、雰囲気たっぷりで楽しいので、英語がわからなくとも楽しめますよ!

中は迷路のようになっており、煮炊きした跡やこの部屋で何家族が共同で暮らしていたとか、豚などの家畜を飼っていただとか。
元は窓があったけどそこを埋められたから窓の後だけあるだとか驚きの生活が垣間見えます。
後に防空壕に使われた事もあったそうです。
しかし実際に人が住んでいた場所と考えると何ともびっくりです。本当に今では考えられないような世界が広がっています。

場所によってはリアルな蝋人形が展示されていてちょっとドキッとします。
お化け屋敷のように脅かしてきたりはしないので安心してください。
ペストにかかってしまった幼い子供たちを診察する、ペスト専門のお医者さんの蝋人形などより当時の生活をリアルに体験できます。

クロースは地下都市なので部屋だけでなく、肉屋に靴屋など商店街が道に沿って形成されていました。
そこも坂道になっていて下に行けば行くほどよりさらに貧困層の人達が住んでいました。
そこにまた生活排水や汚水を垂れ流して余計に劣悪な環境だったようです。辛い…。

宜保さんって覚えてます?

ちなみにこのクロースは少女の幽霊が出るようです。

日本のある霊能力者が来たことがあるそうです。
そう一世を風靡したサイキッカーの宜保愛子さんです。
久々に宜保さんの名前聞いたなー。しかも日本から遠く離れたエディンバラの地で。

1時間ちょっとでツアーは終了。
また階段を登って元の入口に帰ってきます。
なのでお土産もツアー終了後でも買うことが出来ます。

お土産はどういう物がある?

はっきり言って万人受けしないものばかりです。
ペスト菌を媒介するネズミグッツやペスト医師のグッツなど。
ダークな雰囲気の物が多いです。
ここでしかなかなか買えないといえば買えませんが。
好きな人にはドンピシャなお買い物ができるでしょう。

予約方法は?

人気のツアーで、予約必須なので早めに予約しましょう。

私が行った時は冬で当日予約ができました。
それでも予約できたのが当日一番最後の回。なので余裕を持って早めに予約しておくことのが無難です。

場所は?

ロイヤルマイルの所にあり、観光とかショッピングの合間にも立ち寄れる便利な場所です。
便利な場所にあるけれど、その下にクローズが作られている街なので当然といえば当然ですね。

まとめ

行って損はしないです。
行くか行かないかで迷ったら、是非行ってください。
エディンバラの違った側面を見ることが出来ます。

このツアーを参加した後にエディンバラの街を歩き、「〇〇クロース」という道を見ると、今でも地下都市への入り口があるのかなと想像して歩けるようになります。
宮殿やお城のきらびやかな世界がある中、その下ではそうでなかった人々の生活もあったのだと。
光と闇の面が見れる楽しい旧市街の街歩きになりますよ。

貧民街の暗い部分を「物理的に」見ないようにした当時の政府もすごいですが、またそれを一般に広く公開するスコットランドの人たちもなかなかすごいです。
一味違った観光がしたい方に特にお勧めのスポットです。

リアルメアリーキングスクロースの概要

he Real Mary King’s Close
アドレス:Warriston’s Close, 2, High St, Edinburgh EH1 1PG イギリス
電話:+441904261262
開館時間:2021年2月現在、休館中
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